もともと私は、相撲のことにあまり興味がありませんでした。
土俵入りの所作や型を見るよりも、どこか遠い世界のことのようで。
でも最近、あるYouTubeチャンネル──
双子山部屋の動画に出会って、
「相撲の中で生きている人たち」の姿に、思わず心をつかまれました。
たとえば、弟子たちが慣れない手つきでご飯を作っている様子。
家では料理なんてしたことがなかったような若い子たちが、
親方やおかみさん、仲間たちのために台所に立つ。
うまくいかなくても、少しずつ手際よくなっていく。
おかみさんは母のように静かに見守り、
親方は父のように、背中で語っている。
そこには「型」ではなく、
ひとりひとりの“生き方”がにじんでいる気がしました。
多くの人と一緒に生活をする中で、
「これはちょっと苦手かも」「これは好きかも」
そんな風に、自分の感覚が少しずつ見えてくる。
最初はただ流されていた子たちが、
だんだんと自分の軸を持ち始めるように見えました。
好き嫌いって、わがままじゃなくて、
その人にとっての価値観のはじまり。
そしてそれがあるからこそ、
よりよい人間関係や、働き方に結びついていく。
そんな姿を見ながら、
「金星ってこうやって育っていくんだな」と感じました。
そこから、少しずつ昔の力士のことにも目が向き始めて、
ある日ふと、北の富士さんという方の話を知りました。
NHKの解説でも有名だった、静かに強く、美しい人。
弟子に裏切られても一切語らず、
理事長の座を辞退し、すっと身を引いていった。(事実かどうかはわかりませんが・・・)
その姿に、私は強く胸を打たれました。
美しさって、こういうことなのかもしれない。
誰かに見せるためじゃなく、
自分にとって「こうありたい」と思える姿を選び続けること。
それが、私の金星──
山羊座にある“美意識の星”に深く響いたのかもしれません。
金星は、好き嫌いの星──とよく言われます。
でも私は、こう思っています。
「好き」は、もっと静かに、じわじわと育っていくもの。
誰かの生き方や、言葉の間(ま)や、沈黙の中に宿るもの。
それを感じる力が、きっと私たちの金星なんじゃないかなと。
そしてもうひとつ、大切だなと思うのは、
その「好き」に、ちゃんと意識を向けてあげること。
金星の感覚は、気づかないうちに反応していることが多いけれど、
そこに目を向けて、丁寧に選び取っていくことで──
その“好き”は、やがて自分の軸になっていく。
美意識は、無意識のままでも育つけれど、
意識して使うことで、もっと“ぶれない私”になっていける。
金星の感覚に気づいて、
それを少しずつ育てていくことは、
人生の土台を整えることでもあります。
「こういう人と関わりたい」
「こんな働き方がしたい」
そのヒントは、自分の“しっくり”の中にある。
私が行っている金星セッションでは、
自分にとって心地よいものや、
“軸になる価値観”を見つけていくサポートをしています。
人間関係も、働き方も、
「自分らしさ」から整えていきたい方に。
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占星術が初めての方や、他業種の方でも安心してご参加いただけるよう、
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